ミニマリスト

労働時間もミニマリストになりたいけど、残業した方が色々得な現状

こんにちは。脱マキシマリスト・コピーライターのゆきたかです。

会社員である以上、仕方ありませんが、残業もなるべくミニマルにしたいですよね。

自分の会社は、広告業界ではホワイトだと思います。

でも、日本人平均に比べると労働時間は多い。

そしてそれ以上に、会社が残業した方が得なシステムになっている

ミニマルにしたい一方、そういった現状がありジレンマを抱えています。

同じ悩みをお持ちの方に参考になれば幸いです。

前提として時間が全てではない

今回は、労働時間にフォーカスします。

しかし、仕事への満足度やブラック度は労働時間だけではありません。

それは、やりがい人間関係に大きく依存すると思います。

その点で、自分の会社(部署)はホワイトな環境にあると言えます。

労働時間だけで考えるとチャコールグレーです。

(残業代は出ます。)

一方、残業代が出るからと「もっと働いてやる!」となると拝金主義の元凶。

お金を時給で考えるようになり、お金に働かされる状況。

まあ、正に今の自分なわけですが。

結果、労働時間もミニマルに考えたいところです。

何より、これ以上は長時間労働したくない自分がいます。

日本の会社員の労働時間に対する現状

一般に「日本は働きすぎ」「ブラック」と言われます。

実際のところ、どうなのか主観とデータを交えて考えます。

稼いでいる友人は単純に労働時間が長い?

まずは、主観というか自分の周りから。

※基本的には、みんな東京で働く友人ばかりです。

外資コンサルや証券など、一般に給料が高いと言われる業界で働く友人全員に共通すること。

それは、“労働時間が長いこと”

いい給料もらっていますが「長時間働いてるぶん、もらってるだけ」と彼らは言います。

(でもかなりもらってるから、時給換算してもやはり高水準)

一方で、そんなにもらってない方の友人たち。

時間が短い人と、かなり長い人に分かれました。

あくまで定性的データですが、皮肉な結果が見えてきました。

  • 給料が高い友人は、軒並み労働時間も長い
  • 給料が高くない友人でも、労働時間が長い人も多い

つまり、

日本の会社員の20代で稼ぎたかったら、労働時間が短い人はいない。

という事実が感じられました。

また、労働時間は「業界」「日系か外資か」で変わるようです。

世界の就労時間平均

では、客観的なデータを見てみましょう。

OECDのデータによると、2018年の日本人の平均実働時間は1680h

アメリカより100時間も短い。

あれ、実働とはいえ短くね?となるわけです。

働き方改革ラボ(2018)によると、これは全労働者の数字。

パートタイマーも入っているわけです。

フルタイム(正社員)の実働は、年2018時間(2016年)とのこと。

それでも、月20日、年240日働くとすると1日平均8時間25分

主観ですが、なんか思ったより短くないですか?

あれだけブラックだなんだ言いますが、平均するとそうでもない。

考えられる点は、

  • 都市と地方で地域差がある
  • サービス残業が多い

です。

サビ残は、もう実態不明ですね。

でも目立っているだけで、サビ残の多いブラック企業は一部の人だけなのかも?

自分の総労働時間

では、自分の労働時間はどうなるのか計算しました。

2019年(1~12月)の僕の平均残業時間は、月平均71時間。

定時は会社によって変わるので、年換算で計算します。

有給時間分を引いて、2019年は実働2483時間でした。

フルタイムの日本人平均が2000時間強なことを考えると、やはり多い。

時間が全てではないですが、働き方を考えるべきレベルに入ると自分は思います。

会社の現状

自分の労働時間がこうなのは、会社のシステムに合わせているからです。

いい意味でも、悪い意味でも。

説明します。

業界的に労働時間が単純に多い

まず、会社というか業界の話ですが広告業界は一般に労働時間が長いです。

年2500時間弱の労働時間は、広告代理店(広告会社)では、若手では普通だと思います。

(もしかして少ない方?)

広告代理店って、適当に働いて飲んで利益を貪る悪いやつみたいなイメージがあると思います笑

でも、実際は薄利で地道に頑張っています。

これは代理店の話で、CMやポスターを作る制作会社はさらに長時間働いています。

B to Bな以上、クライアントの意向に左右される面が強いからです。

残業時間が長い≒頑張って働いている意識

業界的な面では、産業構造の話なのでいきなり変えるのは難しい。

一方で、問題は自分たちの中にもあります。

それは、残業時間(労働時間)が長い≒頑張っている、仕事ができるという意識があることです。

代理店で僕の残業時間は普通と前述しましたが、会社内では多い方です。

若手は、仕事が回ってくる機会が多いからです。

だって、中間管理職からすると年齢が高くて文句ばっか言うヒラに仕事は振りにくいですよね?

だから、若手の仕事量がそれなりにあるのは当たり前です。

でも僕の場合、仕事量に関わらず常にそれなりに残業します。

なぜなら、給料が時間に対して払われる仕組みになっているから。

で大概、仕事の内容ではなく遅くまで会社にいることに“頑張ってるね”と言われます。

だから、

  • 残業時間が長いほど給料がもらえる
  • しかも、ほめられる

自分にとって得しかないです。

だから、残業時間がただ長いことにはケチつけにくのですが、全く本質的ではないと思っています。

まあ、実際それなりに忙しいですが。

サービス残業喜んで

これは、今度は一般労働者側の問題です。

文句を言いながら、喜んで(ないかもだけど、ぼくにはそう見える)サビ残する人もいるわけです。

サビ残でまかなってるものだから、労働時間に加算されません。

そのため、管理職は「まだいけるんだね」と思ってさらに仕事を振ります。

で、仕事が終わらなくてさらにサビ残。

これが、半分。

もう半分は、ちょっと自分の部署の特殊なケースです。

クリエイティブ職なので、時間に境がないと言われています。

「シャワー浴びてる時に、いいアイデア思いついちゃった!」みたいなやつです。

全く否定しませんし、それが肌に合ってる人はそうすべきと思います。

でも、ぼくは会社の外ではなるべく1秒も働きません。

クリエイティブだと自分のようなタイプの方が少数派だと思います。

だから、

「やっぱ家とかでも考えちゃうよね」

みたいなクリエイティブあるある話の時は

「そうですね〜(んなわけあるかーい)」

と答えます。

有給や福利厚生は充実

一方で、いい面も。

福利厚生です。

それが長時間労働にもつながりますが基本給低いぶん、残業はフルで出ます。

また、有給に対する考え方が特にいい。

海外旅行にガッツリ行けるほど長くは取れませんが、休む時は休むと言う考え。

だから、“働くために働く”人もいるけど“休むために働く”ことも自分次第でできます。

普段はほとんど有給とりません(とれません)が、休む時は休みます。

つまり、仕組みは整っているからあとは人の意識の問題ですね。

×ミニマル○マキシマムな現状に対するチャレンジ

では、その現状に対して何ができるのか。

現状維持して変わるのを待つ

もちろん、会社も働き方改革に真剣に取り組もうとしています。

(建前が多いのも実情)

広告業界に限らず、一般に働き方改革って進んでますよね?ね?

広告は特にD社の事件以降、大きく働き方改革に挑んでいます。

それが、一般労働者レベルまで落ちてくるには時間がかかりそうですが。

会社の文化だったり、社員のマインドセットはなかなか変わらないと思うからです。

とはいえ、おとなしく待っていても毎年ちょっとずつは改善される。

だから、波風立てずに待つというのも一つの手。

どちらが、自分にとってストレスフリーなのか考えて行動すればいい話。

適当に話を合わせてサボれるところは全力でサボると。

安請け合いをしない

その中で、ひとつだけできそうなこととは。

会社のシステムが、長時間労働した方がいいならそれに乗っかった方がいい。

ぼくも拝金主義的で、給料を現状より落としたくないので時間は減らせない。

でも、“安請け合いはやめるべき”と考えます。

売り上げも、利益も低すぎる仕事を受けないことです。

(しかも、そういうのに限って面倒な仕事でクライアントも面倒くさいのが多い)

目指すのは “少なく丁寧に”やることです。

忙しすぎると、パフォーマンスが落ちてイマイチなものをつくることになります。

少なく丁寧にやった方が結局、利益大きい場合が多いですし。

それで仕事が減っても、最低給料が保証されているのが会社員。

だから、フリーランスとかに比べると会社員は断りやすい環境にある。

(それをやるのが難しいと言えばそれまでですが)

で、ここが本当に自分の部署のホワイトでいいところなのですが、

「すみません、できません」

と言える環境があります。

労働量が多い人は、仕事ができる人とみなされますが単純に“断らない人”です。

(ただし、前述の通り社では“断らない人”ができると思われており、しかもうちの場合実際そう)

無理しないとできないことは、できないと言えばいいんです。

会社をうまく使う意識でいるのが結果、Win-Win。

(無駄な人件費が落ち、社員はパフォーマンスが上がる)

それが、言えない環境だから困ってるという人は本当にそうでしょうか。

環境じゃなくて自分が“断れない人”になっていないか、考えてみましょう。

本当に環境的に無理な人は、すみません。

 

だから、僕の結論としては、

ミニマルにするのは労働時間ではなく、労働量。

それが、今の自分が考えるベストです。

お読みいただきありがとうございます。

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