こんにちは。コーヒー大好きコピーライターのゆきたかです。
今回は、コーヒーについてです。
BRUTUS No.909[おいしいコーヒーの教科書]を読んだ。
この雑誌を読むたび、日本ってこんなお洒落な場所だったっけ?と異世界を感じる。
とにかく、今回のテーマはコーヒーということで読まずにはいられない。
コーヒーウェーブの歴史だったり、作り手のクラフトマンシップだったり、ワクワクする内容。
ぼくは、コーヒーを飲むのが好きだし、オフィスでもときどきカップを片手に過ごしている。
(IT企業感ゼロの、THE日本クソださオフィスですが。)
でもサードウェーブが何だかもよくわかってなかったし、ネルドリップも布フィルターのことだったんだと初めて知った。
つまり、消費者としてコーヒーに詳しくはなく、ただライトにコーヒーを飲むを楽しんでいるだけ。
例えとしてよくわからないかもだけど、フットサルとかサッカーするけど、サッカー観戦は全然しないみたいな感じ?
一方で、これまで留学とかでいろんな国の(消費者としての)コーヒー文化には触れてきた。
“コーヒーを飲むのが好きだし、オフィスでもときどきカップを片手に過ごしている。”と書くとカッコつける風に見えるけど、ただ単にニューヨークで留学してた時に周りがそういうスタイルで、自分も気に入ったからそうしているだけ。
だから、日本というか少なくとも自分の職場でみんなもそんな感じになってくと、楽しいのになあと考えてるだけです。
Contents
世界(アメリカ、オーストラリア、日本)の色々なコーヒーの消費者事情
冒頭のブルータスコーヒー特集によると、コーヒーの流行というのはアメリカ西海岸(カリフォルニア)からはじまるそう。
あえて、“消費者事情”というのは、コーヒーはワインと違って生産地と消費地が違う気がするから。
フランス人は、ワインを楽しむし、フランスはワインの一大産地でもある。
コーヒーの場合、地理的条件があるから仕方ないにしろ日本人もアメリカ人も基本的に輸入した豆を使ってコーヒーを飲んでいる。
つまり、消費者としてコーヒー文化が広がっている。
ニューヨークのコーヒー事情
自分が、オフィスでもコーヒー片手に過ごしていることがあるのは、ニューヨークでの留学期間の影響を受けている。
そのとき20歳くらいで、両親がコーヒーを毎日飲んでいるので家では飲むが、外で例えば大学の授業をコーヒー片手に受けるみたいな習慣はなかった。
それが、ニューヨークの語学学校では、欧米人も、南米系も、アジア人もみんなコーヒーを飲んでいた。
朝、コーヒーカップを持っていると「それどこの?」みたいな感じでコミュニケーションが生まれたし、味にうるさいわけではないけどおいしかったのだ。
それに、授業が終わるとクラスメートたちとカフェに行ってちょっとお茶するというのがルーティーンでもあった。
当時は、本当に英語が下手だったので、英語を学ぶいい機会でもあった。
学校のあったイーストビレッジやソーホー周辺には、たくさんのカフェがあったので今日はどこに行こうか選べるのも楽しみだった。
個人的なお気に入りは、ノーホーにあるLa Colombe(ラコロンブ)で、ググってみても未だに人気で日本未出店のようだ。
(韓国人の友人は、韓国には来てるよと当時から言っていた)
フィラデルフィア発で、ブルータスによるとセカンドウェーブ系の味わい?で、深煎りの濃いコーヒー。
スタバもそうだけど、なんでこの系のコーヒーは激アツなんだろうか。
なんども舌を火傷した。
あとは、スペイン人のクラスメートが教室で飲んでいた、Mud Coffeeというのが印象的だった。
トラックで販売していて、パッケージデザインも素敵なお洒落なやつだ。
渋谷にも出店してたけど閉店してた。
(店のコンセプト的にニューヨークのものとは全然違いそうだったけど)
もしかしたら学校のあったイーストビレッジ自体、ニューヨークの中でさえコーヒー文化のある特殊な街だったのかもしれないが、とても好きだった。
オーストラリアのコーヒー
オーストラリアは、コーヒーのことを独特な名前で呼ぶ。
ブラックコーヒーは“Long black”でカフェラテは“Flat White”。
留学していた時、はじめはどうやってブラックコーヒーを頼めばいいかわからず、エスプレッソを頼んだら(当たり前ですが)濃縮コーヒーが出て来てすごい濃かった。
オージーコーヒーのベースはエスプレッソにあり、ロングブラックはエスプレッソをお湯で薄めたものだし、フラットホワイトはエスプレッソにスチームミルクを混ぜる。
オーストラリアでコーヒーといえばメルボルンだが、自分がいたのは西海岸の都市パース。
だからかどうかは知らないが、学生たちはそんなにコーヒーを飲んでいる様子はなかった(現地の学生も留学生も含めて)。
しかしながら、街中には素敵な雰囲気で美味しいコーヒーを出すカフェも多かった。
それに、自分の大学の小さなキャンパス内にはAroma Cafeというスタバ的なカフェがいくつかあったし、オープンキャンパスのときにはカフェトラックがいくつも来ていた。
オージーコーヒーを飲む時、ぼくはブラックじゃなくてフラットホワイトを頼む。
(普段はカフェラテを飲まない)
どういう方法で淹れているかはわからないが、気になる風味でついつい頼んでしまう。
幸い、東京の大門(浜松町)にもバイロンベイコーヒーというオージーカフェがあり、時間があるときはまれに買いに行く。
ときどき、フラットホワイトが飲みたくなるのだ。
憧れは、メルボルンとポートランド
コーヒー文化のある街として気になっているのは、メルボルンとポートランドだ。
メルボルンは、オーストラリア第2の大都市で現地人(オージー)によるとシドニーより魅力的な街なんだとか。
住みやすい都市では、常に上位にランクイン。
事実、乙武さんもこの間ある番組で、騒動後メルボルンに滞在していたとき住みやすすぎて本気で日本に帰りたくないと思ったと言っていた。
一方のポートランドは、アメリカ西海岸、カリフォルニアの北にあるオレゴン州の都市。
こちらも住みやすい街として有名で、アメリカの都市の中では治安もいい。
さらに、環境先進都市としてアメリカには珍しく自転車移動の文化がある都市だ。
ミニマリストとしても魅力的な街で、人口も増え続けている。
と、知ったかぶりして語ったが、どちらの都市にも行ったことはない。
今回のブルータスでは、あまり扱いがなかったがどちらも雑誌のコーヒー特集ではよく出てくる街だと思うので、いつか是非行ってみたい。
こんな街で働けたら毎日刺激的で楽しいだろうなー。
ポートランドコーヒーのお店が代々木上原(幡ヶ谷)にあるらしいので一度行ってみようーっと。
東京のコーヒー
東京に限らず、日本全体で素晴らしい喫茶店やモーニング文化がある。
が、喫茶店はそこでゆったり過ごす場所で“カップ片手に”という感じではないので今回は割愛。
もし、上記のニューヨークみたいなライフスタイルを送りたいのだとすると、それは明治神宮前や表参道では可能になる。
毎週土曜日コピーライター養成講座というものに通っていたとき、クラスが表参道周辺で開催されるので、少し早く行ってカフェに寄ってコーヒーを買ってからクラスを受けていた。
アップルストアやフライングライガーを超えたあたり(裏原って言うんですかね?)には、たくさん素敵なカフェがあり毎回楽しみにしていた。
有名どこだと、今は閉まった(名前変えて改装した?)ようだが“表参道コーヒー”があった。
講座は、学生2~3割であとはほとんど20~30代社会人といった構成だったが、まわりでカップ持っているような人もおらず、そこで会話が生まれるようなこともなかった。
これが在勤であれば表参道に詳しくなるし、みんなけっこうコーヒー買ったりするのだろうか。
一方、今の自分のオフィスを見てみると、そのコーヒー文化はないと言っていい。
オフィス街ど真ん中にあるので、こだわったカフェやスタンドで買うとなると、ちょっと歩かないといけないのはある。
でも、一番の原因はコンビニコーヒーにあると思う。
オフィスでカップ派の人も、会社の向かいにあって100円でそれなりにおいしいコーヒーが飲めるとなったら、そっちを選ぶだろう。
安価で美味しいコーヒーは本当に素晴らしいものだけど、自分的には“それどこのカフェの?コミュニケーション”は生まれなくちょっと寂しく思う。
ときどきランチ一緒に行った先輩とかと時間あるときにカフェに寄るのは、楽しい。
ベトナムコーヒーは、フォースウェーブの新しい予感がする
で、ここまでタイトルを引っ張ったわけだけど、冒頭に書いた通りぼくはコーヒーウェーブには詳しくない(すみません笑)。
これもブルータスに書いてあった知識だけど、サードウェーブの次は流行とかに引っ張られず各々好きなコーヒーをサーブする“ノーウェーブ”時代になるそうだ。
なので強いていえば、フォースウェーブはノーウェーブのこと。
というわけで、全然毛色の違うベトナムコーヒーももっと飲まれるようになるかもしれない。
コーヒーの消費者文化の話に戻すと、ベトナムは世界2位のコーヒー生産国でありカフェ文化もある“つくるしのむ文化”なのだ。
(僕は実情を知らないが、データ上では味の素;世界と日本のコーヒー豆事情によると中南米の国々の方が東南アジアより“つくるしのむ文化”であると言える)
ベトナムのコーヒーは、コーヒーであって僕たちの想像するコーヒーとは全く違うと言っていい。
まず、抽出はベトナム式のドリッパーを使ってフィルターレスで行う。
(ネルドリップ(布)も、ペーパーフィルターも使わない)
そのため、抽出されたコーヒーには粉っぽさや独特の風味がある。
豆ももちろん生産地ごとの違いもあるが、豆の違いというよりは抽出方法で味が大きく変わる印象だ。
その上で、ベトナム人は抽出したエスプレッソにコンデンスミルクをブリブリと大量にかけて飲む。
だから、出来上がるのはエスプレッソなマックスコーヒーと言っていい。
フォースウェーブというか、何か想像と全然違うものが出てくることになる笑。
ベトナム人はこのスタイルで、毎朝カフェでゆっくりしてから出勤するという。
彼らはいわゆるブラックコーヒーで飲む文化がないため、カフェでコーヒーを頼むときは要注意だ。
ハノイの住宅街タイ湖沿いにある外国人も多そうなカフェで、コーヒーを頼んだ時の話。
(彼女がハノイに赴任しているのでときどき行きます。)
英語でアメリカーノやロングブラックと書いてあるポスターが貼ってあったので、ここは普通にブラックコーヒーを出してくれそうだと思った。
彼女に翻訳してもらって頼むと、確かにコンデンスミルクは載ってなかったが、お湯わりしていないエスプレッソな状態で届いた。
では、ここに書いてある“アメリカーノ”や“ロングブラック”をこの人たちは理解していないのかと思ったが、仕方なくエスプレッソでいただく。
フィルタレス抽出でコンデンスミルク入れる前提のかなり濃い味なのでなかなか胃にきた。
ちゃんとお湯で割ったらおいしいだろうなという香りの良さはありました。
※もしかしたら、彼女がコーヒー飲まない人なので翻訳ミスかもですが
とはいえ、生産地としてもカフェ文化もあるベトナムコーヒーは時代のコーヒーとして日本国内でも期待が持てる。
実際、会社の近くでベトナム式の抽出方法でコーヒーを飲める場所もあり、もしテイクアウトが始まったら、ちょこちょこ買いに行きたいと思っている。
以上、コーヒーの“カップ片手に文化”を考えてみました。
この記事書いていて今までで一番楽しかったかもしれません。
お読みいただきありがとうございます。
片手にコーヒーラバーの方メッセージなどいただけると嬉しいですー。
参考
ブルータスをコーヒー片手にカフェor自宅で読む日曜日、めっちゃミニマリストで最高です。
なんと、今回はCasaの方もCafe特集