こんにちは。ミニマム志向型コピーライターのゆきたかです。
3月中旬に(コロナの時こそミニマリスト!な姿勢だと損をするのか?)という記事を書きました。
5月頭の現在、緊急事態宣言も延長されようとしています。
とはいうものの、次第に“アフターコロナ”(コロナのピーク後)に目が向いています。
アフターコロナには“ミニマリスト人気の時代から、*プレッパー人気の時代になる”という記事も見られます。
*プレッパーは簡単にいうと“災害や戦争に備え、備蓄や自給自足を整える人たち”。
(文春オンライン; アフターコロナの世界は「ミニマリスト」から「備蓄」の時代になる)
その中で、これからも持ち物をミニマルに保つには2つの要素が必要になります。
それが、
- コロナのような出来事に対して、生活を最小限に適応する“準備”ができている。
- ものに対して「絶対にこれじゃないといけない」というこだわりを減らす。
の2つです。
Contents
日本でプレッパーになる意味はあるのか?
備蓄する人たちプレッパーですが、プレッパーの中心アメリカでは
2012年時点ではアメリカ合衆国に最も多く存在し、全米で300~400万人のプレッパーがいると言われ、自給自足で生活するための農場や家畜を所有していたり、自宅の地下を核シェルターに改造していたりする。
Wikipedia
という映画でときどき出てくるような極端な人たちと考えられています。
“自給自足”がキーワードになります。
これを日本で実現するならば、
- 安い土地のある田舎にIターン(アメリカほど広大な平地・農地はない)
- 自給自足するための農作、狩猟などのサバイバル能力
を達成する必要があり、現実的ではありません。
だからここでいうプレッパーとは、“家の中に備蓄を増やす人”程度の話です。
ただし、今回のマスク問題を考えると、そんなに意味のあることとも思いません。
なぜなら“事前にマスクがここまで不足する”とは、なかなか予想しにくいからです。
(昨年末くらいに予想できていた人はほとんどいないはず。)
これから起こるかわからない災害などに対し事前に備蓄するには、予想できないものまで念のため抱えておく必要があります。
だから、日本の家では圧倒的にスペースが足りません。
しかも、ある程度備蓄を抱えていたとしても、問題はあります。
例えば、今回のマスクの予備を事前に抱えていた人も、家の中のスペースは限られるから備蓄の量も限られる。
マスクが少なくなってくると
といった不安に駆られてきます。
結局、薬局やスーパーに買いに行く必要があり、自給自足は崩れていきます。
備蓄していたところで、ある程度先延ばしになるだけで本質的解決にはならない。
そのため、アメリカと違い“自給自足”を達成しにくい日本で、プレッパーになる効果は薄いように思います。
これからのミニマリスト像
それを踏まえた上で、冒頭の
- コロナのような出来事に対して、生活を最小限に適応する“準備”ができている。
- ものに対して「絶対にこれじゃないといけない」というこだわりを減らす。
ができることが求められます。
最小限の生活に適応する“準備”
最低限でいることに対する準備とは何かと言うと、適応力です。
例えば、マスクがなくなってきたときに
と薬局にマスクを買いに行くために、マスクをつけて行くのか
と家の中で他の解決策を見つけるのか。
“あるものがなくなったときは、他のもので代用するという心構えをつくっておく”
だけでも全然、いい準備になると思います。
今回でいう代用策は
- マスクを自作する(なんなら人に売れるくらい作る)
- 家に滞在する
の2つですね。
上はマスクの絶対量を増やし、下はそもそもマスクが必要ない状況にする。
正直、ミニマリストは家の中のものが少ないから、それでマスクを作るのは難しいでしょう。
(靴下で作る応急処置のやつはいけると思いますが)
だから、基本は家に滞在して「そもそもマスクを必要なくする」しかない。
(もちろん医療従事者の方など、外出しなければならない事情のある人は、マスクをどんどん使ってください)
リモワできるなど、家に居られる人は家にいろ
僕含め、外で働く必要のない人がマスクを消費する機会は基本、買い物だけのはずです。
(リモワできる社員、定年した人たちなど)
だから、マスクの量も最低限でいいはず。
マスクを買うのに並ぶために、マスクをして3密に近づく意味とは?
医療従事者の方など外に出て働かないといけない方に、盛大にマスク使っていただけるように、僕らは必要最低限でいい。
がっかりするのは、僕と同じ職種の先輩でも、必要ない打ち合わせで
と平気で言ってくる人がいること。
彼らの道理で、直接集まった方がコミュニケーション的にいい仕事ができるというのは分かります。
ですが、僕からするとただの適応力のない人にしか見えません。
だったら、リモワで同じレベルのコミュニケーションが取れるように工夫すればいい。
ここでも、“適応力”が問われています。
例えば、飲食店が開けられない代わりにマスクを自作して販売しているたくましい人たち。
例えば、藤子・F・不二雄ミュージアムのように来るべきときに備えて、人々にコンテンツを提供すること
(オリジナル壁紙を配布し、テレビ会議の背景に壁紙を使ってねという意図で、しっかり宣伝もする)
彼らの適応力はすごい。
ものに対するこだわりを減らす。
もう一つが、こだわり。
ものが少ない分、一つのものに対して丁寧にこだわる人が多いのも、ミニマリスト。
非常事態時には、そのこだわりを捨てる必要も出てくると思います。
例えば“お米”。
白米は自給率の高い食品ですが、仮に輸入が止まって天災などが起きたら手に入らなくなります。
実際に、1993年にコメの在庫がなくなった事例もあります。
そうなったときに
「絶対に白米を食べることがこだわり」
なのか
「では、代わりに他のものを食べよう」
なのか。
適応力の話に近いですが、マスクはほぼ必需品なのに対し、白米は他のものを食べればいい。
(コメだけがダメか、食料自体ダメか状況によるけど)
いいか悪いかどうかは、僕は知りませんが、それでも白米にこだわる人は、パックご飯などを大量に備蓄しておく必要が出てきます。
こだわりがあれば、非常時に向け備蓄が必要になってきます。
※ものに丁寧にこだわって大切にすることそのものは、いいことです
1月半前に書いた記事と同じく、ミニマリストには適応力が求められるという結論でした。
最低限の備蓄は、ミニマリストだってしておくべき
じゃあ全く何も持たなくてもいいかというと当然そんなことはありません。
また、ミニマリストが防災の備蓄を持ってはいけない道理もありません笑。
ソースは忘れましたが、ある有名ミニマリストも“なさすぎて他人に迷惑かけないよう”最低限の防災セットは持っておくことを勧めています。
緊急時は、それだけ持って出ていけるようにバックパックタイプが良いようです。
などなど、普段の収納のことまで考えてデザインされた防災グッズも増えています。
この中でミニマリスト的にいいのは、防災のプロが厳選した13点の防災グッズ~OTE (On The Exit)~です。
これは、強力マグネットで普段、バックパックを玄関ドアに貼って保存するもの。
- 緊急時に押入れなどでなく本当に簡単に取り出せる場所にある
- 本当に最低限のグッズで、カバンも軽く持ち歩きやすい
というミニマリストに嬉しいセット。
また、玄関ドアに貼るというのが個人的にポイント高いです。
一人暮らししてたときに、半年に一度の火災点検時に検査員にほめられたことがあります。
それは“消火器を玄関に裸で置いていた”から。
他の住人たちは、だいたいキッチン収納とか奥の方にしまっているそうです。
でも、火災があって一刻も早く消火器を取り出したい時、すぐ手に取れる位置にあってほしい。
だから、玄関に置いてあるのは正解だそうです。
まあ、防災グッズをそんなに急いでとることもないですが、そうであるに越したことはないなと。
防災グッズも使わないでいい方が当然幸せですが、ミニマリストもアフターコロナ社会で最低限プレッパーでいるなら、これくらいは持っておくべきかなと思います。
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