ミニマリスト

カーシェア、新車のサブスクをミニマリストは使うべきか?

こんにちは。ミニマム志向型コピーライターのゆきたかです。

クルマのサブスクリプションとして、

  • カーシェア
  • 新車を月額で数年、所有する

の2方向のサービスがありますね。

日本のミニマリストがこれらのサービスを使うべきかは、一言では言えません

なぜなら、あなたが住んでいる街の状況によって答えが変わるからです。

“ミニマリストだから、クルマを持たないべき”というのは正しくないと思います。

簡単にサービス説明と、クルマへの向き合い方を考えます。

※私自身は、学生時代バイク、途中からは車で通学していました(大学が便利悪く)。今は廃車しています。また、プロダクトデザイン科出身で、デザイン面でもクルマが好きです。

クルマのサブスクのサービス説明

まず、クルマのサブスクサービスをよく知らない方のために簡単に説明します。

ご存知の方は流してください。

カーシェア

カーシェアは、交通エコロジー・モビリティ財団(2019)によると、2019年3月で会員数160万人強。

サービスの認知度に対して、加入者数はそこまで多くない印象でしょうか。

僕の場合は、タイムズカーシェアの会員なのでタイムズのケースで説明します。

会員になると、月額1000円くらいのわずかな月会費が発生します。

そして、車はレンタカーのように使うたびに支払います

(レンタルした月は、月額も無料になる)

レンタカーとの違いは、

  • 24時間貸し借りできる(例外あり/深夜閉まる駐車場もあるので)
  • 借りる車は、同じ駐車場で返却しなければならない
  • 15分単位で借りられる

簡単にいうと、レンタカーより手軽に使えます。

ただし、カーシェアの車は常に同じ駐車場にいなければならないので、乗り捨て場所を変更できません

そのため、自分の家の近くにカーシェアステーションがあれば、非常に便利なサービスです。

東京都心や、地方都市の中心街に住んでいれば近くにステーションの1つはあるはずです。

新車のサブスクサービス

一方、新車のサブスクはあたらしいサービスな感じですよね。

松田翔太さんがCMしている「KINTO」とかですね。

サービスの一例を紹介します。

初期費用ゼロ、保険料・メンテナンス込みで3年契約の月額制で新車が手に入る。

3年後には返却か、あらたに新車を3年契約する。

つまり、キャリアで契約する携帯電話と似たような仕組みですね。

サブスクとはいうものの、物質としてほぼ“所有”していることになると言えます。

(だって携帯電話は、自分のモノって考えますよね。車は返却して、携帯端末は自分のものになるという違いはありますが。リースに近い?)

まあ、クルマを所有するときに必要な

  • 車両登録
  • 自賠責保険加入
  • 任意保険加入
  • もろもろ

が、コミコミになっているので手続きは楽ですね。

しかし、記事にあるように苦戦気味のようです。

トヨタの自動車サブスク「KINTO」大苦戦の真因

うまくいってないのは、後述しますが月額費が高く見えるから。

車の所有にかかるコストと新車のサブスクのコストは?

では、金銭面でいうと“新車購入”“新車サブスク”でどう変わるのか?

KINTOで一番人気のRAIZE Z GAS 1.0L 2WDで試算してみます。

KINTOの場合

  • カラーは、追加費用のかからないブラック
  • パッケージは、ナビ、ETCのついたスタンダード

以上の条件で、月額47,850円です。

駐車場は借りるとします。

すると、東京都心では約4万円/月、ベッドタウンで1.5万/月、地方で5,000円/月とします。

  • 都心:87,850円 / 月
  • ベッドタウン:62,850円 / 月
  • 地方:52,850円 / 月

です。(+ガソリン費)

ガソリン費用は年1万キロ走っても、月5,000円も行かないと思うので省きます。

新車で購入する場合

  • 車両費:2,163,400円(KINTOと同じ条件)
  • 自賠責保険:10,775円 / 年
  • 自動車税:25,000円 / 年
  • 任意保険:85,000円 / 年
  • 重量税:12,300円 / 年
  • 車検費用:30,000円 / 年
  • 点検費用:18,000円 / 年

※2年、3年単位で発生するものも、年価格で計算しています。

※データは、日本自動車工業会とJA共済(2018) 自動車の年間維持費はどれぐらい?車種別にまとめてみた

大雑把ですが、こういった計算になります。

精査してないので、間違いはご容赦ください。

維持費としては大体、年間181,075円かかります。

月額で、15,100円

ですので、

  • 都心:55,100円 / 月
  • ベッドタウン:30,100円 / 月
  • 地方:20,100円 / 月

です。

ここに新車価格が乗っかります。

どっちがお得

基本は、

  • 47,850円 / 月
  • 15,100円 / 月 + 2,163,400円

の戦い?です。

つまり、66ヶ月以上乗ると新車で購入した方が安くなる計算です。

5年半。

ただし、

  • カーローンの金利を含んでいない
  • 車検費、メンテナンス費はだんだん高くなる

ことを考慮すると、もうちょいサブスクの方が得ではあると思います。

都心、地方(公共交通が不便な場所)、ベッドタウンに住む人のベストな方法

ミニマリストがこれらのサービスを使うべきかというと、結局土地に左右されます。

それぞれごとに、どうするのがいいのか考えてみます。

私の実家は、渋谷から30分ほどのベッドタウン(現在実家在住)

港区のベイエリアに2年ほど住んでいたこともあります。

また、日本ではないのですがオーストラリアで公共交通の不便な場所に住んでいました。

そのため、全方位網羅できているという前提で書かせていただきます。

都心に住む人

そもそも東京都心住んでたら、公共交通でまったく十分です。

KINTOと駐車場で年間105万円

年収500万、手取り400だとすると25%をクルマに使うことになりますね。

自分のモノじゃないから物質的には増えないけど、家賃と車で給料の半分

サブスクでも冷静に考えて、めちゃ金かかりますね。

都心なんて、金持ち以外はずっと住む土地じゃないからクルマを買って所有なんて恐ろしい。

使ってカーシェアですね。

自分は、タイムズカーシェア使っていました。

ぶっちゃけ、年105万だったら、通勤以外の小〜中距離移動を全部タクシーにしても、もはやタクシー代の方が安いと思います。

価格的にはカーシェア<タクシー<KINTOですね。

しかも、都心ならどこでも、カーシェアステーションあるので。

自宅が港区でしたが、徒歩5分圏内に10個以上はステーションありました。

港区だと、台場とかに行くときは車の方が早くて便利は便利です。

電車で全然いいけど。

地方都市でも、中心に住んでいたらやはりカーシェアは便利だと思います。

アウトドア好きだとしても、使う時だけカーシェアした方が安い。

KINTOみたいな所有する使い方すると、車の中汚しがちですしね。

都心なら、カーシェア登録しといて遠出する時だけ使う

ベッドタウンに住む人

KINTOと駐車場で年間75.4万円。

依然高いですね。

年収500万で、年支出の19%です。

家賃も62,850円くらいとすると、家と車で支出の38%。

今、廃車して思うのは“歩けたり電車で行けるとこも車で行ってたこと”

渋谷から30分くらいのベッドタウンであれば、まだまだ便利。

実家に戻って、車のない生活を送ったら、たまに歩くのが気持ちいい。

基本、車必要ありません。

しかし、自分の家の徒歩10分圏にはカーシェアステーションがありません。

これが案外、半端に便利なベッドタウンの弊害かもしれません。

カーシェアって、少なくとも徒歩5分以内にステーションがないと不便です。

“自分の車に乗るために毎回5分あるく”なんて想像できないですよね?

だったら、タクシーとかレンタカーでいいわけです。

月62,850円を払う価値を感じればKINTOでしょうか。

今の家に住んでて、その価値は全く感じないです。僕は。

公共交通がない場所に住む人

これは、車必須ですよね。

ミニマリストだからって、クルマ持たないのはどうなんでしょう。

僕の場合、オーストラリアですが中心街まで行くのにバスの乗り継ぎ、しかも本数少ないとかでした。

車がないと、生活に支障が出るレベルです。

だから、ソッコー車買いました。

だって、ストレスフリーになりたくてミニマリストやってるのに

モノがないことでストレスを感じるのに、無理に減らしては本末転倒です。

(向こうは個人売買OKで、すごく簡単だから買ったのもあるんですが)

日本の地方も中心街から離れれば、同じ状況ではないでしょうか。

で、この場合ぼくなら安い中古車買います

KINTOと維持費の差額は32,750円。

1年分で、39.3万円。

ぼくの好きなレトロな軽

  • ヴィヴィオビストロ
  • ミラジーノ

などは、20〜30万円くらいで快適に乗れるモノもあります。

軽だと税金も安いですし、あっという間にKINTOより安い。

ステータスとかじゃなくて、自分が好きなプロダクトに乗ります。

以前、7年ほど乗っていたマーチボレロという1000ccのレトロコンパクトカーも30万くらいでした。

まとめ

場所ごとに異なりますが、結局サブスクでもクルマを持つと金がかかる。

だから、都心やベッドタウンならば日常に、車は必要ない。

使う時だけカーシェアか、レンタカーで借りれば十分です。

どうしても車が必要な地方の場合、ぼくなら“中古の安い車”

自分が好きなヴィヴィオビストロとかが単純に中古で安いから。

新車とかステータスで車を選ばないで、本当に自分の好きなモノを。

(もちろん、高級車のデザインがどうしても好きとかならいいと思いますが)

新車サブスクに関しては、使ったことないので印象でしかないのですが、一言。

3年契約で月5万〜って、それもう、恐ろしいローンでは?って思ってしまった。

月々定額「クルマのサブスク」は本当に得なのか

この記事は、サブスクの方が得というもの。

相対的にみればそうだけど、そもそも絶対的に価格にみあった価値があるかは述べられていない。

カーシェアはいいけど、新車サブスク使うくらいなら、好きなクルマを持つかな。

最後に、奥田民生の歌。

And I Love Car

車はあくまでも 快適に暮らす道具

車に乗らないと いけないワケではないぜ イエー

だけど好きなんだ いいだろ こんなにも 愛しているよ

And I Love Car この気持ちを 歌うんだ 君と僕の歌を

Honda FitのCMソング。

Hondaが“あくまでも 快適に暮らす道具”の部分もCMに使っていることが驚きです笑

まあでも、言いたいことはAnd I Love Carの方。

クルマに乗るならこんな気持ちでのりましょー。

お読みいただきありがとうございます。

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