こんにちは。ミニマリスト・コピーライターのゆきたかです。
最近はじめた電動歯ブラシのサブスクにハマっています。
「365日のシンプルライフ」というフィンランドのドキュメンタリー映画を見ました。
部屋中すべての物(衣服や携帯も含めて)を月極め倉庫にしまい、1日1つずつ取り出す生活を、自分自身で追いかけるドキュメンタリー映画。
(また、1年間物を一切買わないという設定)
82分という短い作品ながら考えさせられるミニマリスト必見?の映画です。
アマゾンプライム会員は無料で見られます。
(会員じゃなければ、無料登録して見終わったら解約とかでも)
感想と、日本人が日本でこれを行う再現性を考えます。
※ネタバレもそんなにしないですが、中身を知りたくない方は先にご覧ください
Contents
リアルとエンターテインメント
映画という作り物なのはもちろん、ミニマルライフとしての「リアルとエンターテインメント」もあります。
気になったのは4点、
- 映像というエンターテインメント
- 衣食住
- 仕事
- ヘルシンキという場所
映像というエンターテインメント
まず、ドキュメンタリーでありつつ、映画というエンターテインメントです。
主人公が、主演、脚本、監督しています。
本当のドキュメンタリーであれば、1人称視点で隠し撮りぽくなるはずです。
この作品は、第3者目線から、カメラ固定orカメラマンがいるか分かりませんが、映像は人工物です。
つまり、良くも悪くも、テラスハウスのような感じのドキュメンタリーです。
今だとテラスハウスのイメージがあるので悪く聞こえますが、本当に一人ドキュメンタリーぽく撮ると、「つまらない、映像が汚い」等で映画として見られたものではないので仕方ありません。
でも、脚本は虚飾ではないと信じます。
大まかな構成だけ決めておいて、あとは1年間出たとこ勝負でやっている(といいなあ)。
エンタメとして見ると、82分でも長く感じるくらいゆったり作られていますが、おもしろかったです。
衣食住について
上のエンタメの話とつながりますが、初日は何もない自分の部屋に、裸でスタートします。
衣服含めて、本当に0から始めます。
(じゃあカメラはいいのか、という話ですが)
フィンランドの法律は知りませんが、日本ではここから始めるのは無理ですね笑
食に関しては、冒頭のシーンで弟が食料を持ってきてくれます。
それを、冬場なので窓辺に置いて冷やして保存しています。
つまり、
衣:0
食:自分では0
住:あり(本当に部屋だけ)
でスタートします。
だから、初日は裸で、部屋から物を置いている月極め倉庫まで走り、ロングコートを手にします。
(再度、法律は知りませんが、この辺はエンタメ)
ヘルシンキの冬場スタートなので、最初の数日は衣服、靴に使われてしまいました。
個人的には、スタート時点では
「健康で文化的な最低限度の生活」未満
であると感じ、ミニマリズムですらなくエンタメだなと思いました。
もし一般人がこの生活をするとしても、衣食住は最低整えたとこからスタートすべきかなと。
仕事について
仕事に関しては、冒頭にちょっとしか出てきませんが。
クリエイティブ職?映像系のクリエイターなようです。
衣服すらまともにない状態なので、日本の会社員が同じことをやるのは、不可能に近いです。
(身だしなみや、衛生面で)
フリーランスかつ、ほとんど人に接しなくていいブロガーのような仕事であれば再現可能です。
どうやって、この人は生活していたんだろうと不思議に思いました。
ヘルシンキという場所
これは上の3つとちょっと違う話ですが。
舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ。
北欧は、生活満足度の高い土地で有名です。
日本人からすると
- オシャレで
- シンプルで
- 基本、シンプリスト、ミニマリスト
といったイメージですよね。
僕も行ったことないので、あくまで予想になっちゃいますが、
- 確かに洗練されているが、人も多くなく案外うら寂しい
- 一般人の物への向き合い方は、そんなに日本と変わらない
と感じました。
どこかで聞いたのですが、こういった憧れの土地は、写真でのイメージが確実に優っているとのこと。
確かに、実際に行ってみると、寒いし、(日本人という外国人としては)居場所ないし、晴れないし、うら寂しいと、日本の良さを感じそうだなと思いました。
(勝手な予想で恐縮ですが。ちなみに、ヘルシンキのような都会でなく本当に自然の方に振り切ればよさそう)
また、主人公が異端児扱いされているので、物への見方は日本と変わらんなと思いました。
(主人公の減らし方が極端なのはありますが)
良さそうに見えるのは、場所補正入っていないか?と感じました。
ミニマリスト生活中の精神の揺らぎ
ミニマルライフによって感じる精神の流れとして
- 何もない部屋、何も着ていない、寒い、辛い
↓
- ミニマル生活に慣れてくる。物のありがたみがわかる
↓
- ある程度になると、もう物なんかいらないと感じる(そう状態)
↓
- 時々虚しくなったりする
↓
- ちょっと、その生活がきつくなってくる(うつ状態)
↓
- パートナーだったり、依存先を求め、安心を得る
↓
- いろいろあったけど、やっぱ物は少なくていいね!で終わる
という精神の流れは、とてもリアルに感じました。
(だから、脚本は作り込んでなかったと想像しているのですが)
例えば、ダイエットを始めた人も同じような流れを感じるんじゃないでしょうか。
直近の僕でいうと、コロナによる引きこもりがまさにこれです。
「ずーと家にいるのいいじゃん」から、鬱っぽくなり、僕は今最後から2番目くらいの状態です笑
「365日のシンプルライフ」の再現性
一言で言うと、「ほとんどない」ですよね。
日本人が今の生活を保ったまま、これを参考にするのは無謀です。
(上でも言ったように、職業ブロガーならむしろネタになる)
物を減らすのって、行動するのはムズイけど、誰でもリスクなくできることだと思います。
ここまでストイックにしなくても「最低限度の生活」保ったまま減らす方が一般向けです。
それを結構リスキーにやっちゃってるのがこの映画だなと笑
やっぱり、ちょっとエンタメに感じちゃいました。
「人生を1からリセットしたい」
とかであれば、この方法めっちゃ良さそうですが。
どこかに引越して、何もない状況から始める的な。
うん、いや何か、そうしたくなってきたような気も。
仕事とかやめちゃってね。
まー、僕の様な不安症な人間はお金が気になっちゃいますねやっぱ笑
ぜひ、映画見てみてくださいー。
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